リボンの数だけチアリーディングチームの「絆」が深まります
東京大学運動会応援部のチアリーダーズ「KRANZ」様は、野球部、アメリカンフットボール部、ラクロス部など運動部の応援活動や、学園祭や演奏会などのステージ活動をしています。
同団体は年に数回東京リボン社ショールームを訪れ、リボンを選び、自分たちでデザイン・制作をし、コスチュームの一部としてリボンを身につけて活動しています。今回はどのようにリボンを制作しているか、東京リボン社とのやりとりなどのお話を伺いました。
リボンはチアリーディングを華やかに可愛く魅せる装飾
– チアリーダーズ「KRANZ」はどういう活動をされていますか?
チアリーダーズ「KRANZ」は東京大学運動会応援部に所属しています。普段は東京大学運動会の応援をしたり、ステージでダンスやスタンツ(組体操)の演技を披露したりと、活動の幅は広いです。東京六大学野球連盟に所属する野球部から、アメリカンフットボール、ラクロス、ア式蹴球(サッカー)、グランドホッケーなどの試合時に、リーダー、吹奏楽団と共に応援をしています。
ステージでの演技ではダンスだけではなくスタンツを披露し、人を高くリフトしたり、アクロバティックな演技も多くダイナミックな演技です。
チアリーディング部は1学年10名ほどで、全体で約40名います。
活動は全員お揃いのコスチュームを身に纏い、ポンポンや、ボード、フラッグなども使っています。
その中でリボンはコスチュームの一つとして、チアリーディングを華やかに可愛いくする「装飾」です。
同じリボンを揃えるために、数も量も必要なので東京リボン社で購入しています。
東京リボン社で購入するのは代々引き継がれてきているので、「いつから」というのを知らないです(笑)。
年に数回ショールームに行きますが、1度は引き継ぎを目的として各年代のメンバーがショールームに伺っています。
ショールームでリボン探し
気がつくと4時間も滞在していました
– コスチュームとリボンはどうやって選びますか?
コスチュームは数種類あり、活動にあわせて着るものが決まっています。
一方でリボンは活動というより、身につけるコスチュームにあわせて学年ごとに新しく作っています。
例えば「赤門コスチューム」と呼ばれる赤いコスチュームにあわせたリボンを作ったり、新しいコスチュームを作ればそれにあうリボンを作ります。
各学年でリボンを作る担当は決まっていて、新しく作るときには東京リボン社のショールームに行って、どんな色や素材なのかなど色々見させてもらってます。
あるリボンを作る際、ショールームにリボンを見に行った時は気がつけば3-4時間も滞在していました。事前にあんなデザインやこんな色と考えてスケッチをしていくのですが、実際のリボンを触って素材感を知れたり他の色も見ることができ、より具体的な制作イメージが作れたり、また変わったりもします。
メンバーごとに色を変えたデザインの場合は、一緒に行ったメンバーとあの人はこんな色がいい、みたいな話をしながら見るのも楽しいです。
やはり実物を見ないとわからないこともあったり、メンバーと話をしながら見ていると、そんな長い時間経過していたのか、と気が付きます。
リボンの数だけ絆が深まる
– どのようにデザインしたり、作っているのですか?
リボンの制作は長さを測ってまとめて購入したものを、自分たちで切ったり、貼ったりして作っています。
例えばこのリボンは5種類のリボンを使っていて、同じ色でも幅広のもの、狭いものなどを重ねて重ねて、ボリュームがあって見栄えが出るようにしたり、折って入れ込んだりして形にしたものを結束バンドなどで固定し、ゴムをつけ髪につけられるようにしています。このリボンはメンバーの名前を切り抜いて貼っていますが、全員分を作るのは大変な作業でした。
手先が器用な人が担当するので、こういう作業が苦手な人でもチアリーダーズは問題ありません(笑)。
リボンはイベント時期にあわせ作ることもありますが、年間スケジュールがあるわけではなく、何人かが「リボン作りたいね」と言い出すと、みんなが「いいね、いいね」となり作る時もあります。学年ごとで作ることも多く、サプライズで先輩・後輩にプレゼントしたり「あの学年の、あのリボンがいい」「憧れの先輩から卒業時にいただいて嬉しい」などチームの絆づくりにもなっています。
リボンが増えていくごとに、絆が深まっていくのかなって思います。