洋菓子店に不可欠なリボン。常に必要だからこそ質の高いものを
洋菓子 マロニエは、東京都国立市で60年以上続く洋菓子店で、西東京地域で5店舗を展開されています。今回は二代目の代表取締役 大石 修さんとラッピングのご担当者さんに洋菓子店におけるラッピングの役割や、リボンの使い心地、東京リボン社とのやりとりなどのお話を伺いました。
60年以上続く
地域に愛され続ける洋菓子店
– マロニエはどんな洋菓子店ですか?
マロニエは1950年に東京都国立市にオープンした洋菓子店です。先代はパン職人でしたので創業当初はパンとロールケーキなどを提供しておりました。また学校給食が始まるまではパンを作り、学校に納品もしていました。昭和39年に国立駅の北口に洋菓子のみを扱う支店を開店します。昭和42年はパンの製造をやめ洋菓子専門店へと業態を変更していきました。その後私が生まれた地でもある国立を中心に西東京地域で5店舗を展開し、洋菓子をご提供しております。
私どもは60年近くやっていることもあり、洋菓子屋としては長くなりつつあります。古き良き洋菓子店として、昔ながらの製法とスポンジと生クリームの質を大事にしています。代表的な商品はイチゴのショートケーキ、モンブランやロールケーキなどになります。基本的なケーキですが、こういった懐かしい感じのするものを作るのも食べるのも私は好きで、当店おすすめの商品です。国産小麦を使っているので、作るのに手間はかかりますがとても口溶けの良いスポンジです。
また最近では生菓子だけではなく、焼き菓子やギフトセットにも力を入れています。私たちのような地域に根付いた洋菓子店にとって焼き菓子やギフトセットは、味や価格はもちろんですが、ラッピングをして地域の「お付き合い」に選んでいただける商品であることが大事です。そういったブランドになるため、リボンやラッピングのサービスと合わせて、販売スタッフのおもてなしも大事だと考えています。
常に必要なものを提供いただいだからこそ
お付き合いが自然に続く
– 東京リボン社とのやりとりについて教えてください
思い返すと東京リボン社とは結構古いお付き合いになりました。洋菓子店を長くやっていますと、必然的にリボンも長く使っています。その間他の国内メーカーさんや、海外製を使う時期もありましたが、最終的には東京リボン社のものに行き着きました。
アイテム数、色、形、素材など、私たちのリクエストを問屋さんにお願いすると東京リボン社のものを持ってきてくれる。それが私たちが求めているものとピッタリ合っている。問屋さんがお勧めしてくれたから、東京リボン社が営業してくれたから、ではなく私どもが欲しいものが結果として東京リボン社のものだったという感じです。
以前海外製リボンを試してみた時のことですが、季節的なもの、一時的なものとして使うのはまだ良いのですが、日常的、継続的に常備しておかなければいけないものとなるとやはり品質に物足りなさを感じました。こういう経緯もあって、東京リボン社のリボンやラッピング資材が常に店舗にあることが自然な状態になっています。
お菓子作りの味の決め手となるクリームや粉と同じで、店舗経営でメインに使うものは常に常備されていなければならないですし、それを提供いただいているから、自然とお付き合いも長くなってきていると思います。ついでに言うと、東京リボンの方が昔からうちでお菓子を購入してくださっていたということを後から知ったのが、ダメ押しでしたね(笑)。
リボンやラッピングの美しさと
お客様を待たせないスピード
– 東京リボン社のリボンはどこが良かったのでしょうか?
ラッピングご担当者さん: 程よい固さがあって結びやすく形が作りやすい、両面光沢で裏表がないので縛った時に面を気にせず作れる、この2つは手間をかけずに美しいラッピングが作れるポイントです。普段は箱のデザインに合わせてリボンの色を選んだり、複数の色や素材を組み合わせて使っています。例えば夏だと青系の色で爽やかに、この箱のデザインでは濃い青と薄い青の2色が使われているのでリボンも2色使ったりしています。
美しく仕上げるのはもちろんですが、接客をしながらのラッピング作業なので、お客様を長くお待たせするわけにはいかなくスピードも大事です。そのため形が作りやすかったり、結びやすいのはとても助かります。夏と冬で手や空気の乾燥、リボンや紙の硬さに違いを感じたりもあって、その中で美しさとスピードを兼ねたラッピングをするのですが、私の性格的に楽しい作業なので黙々とやれちゃいます。(笑)
– 今後東京リボン社に求めることを教えてください。
ラッピングご担当者さん: 毎日リボンやラッピングをしているとどうしても結び方が同じになりがちで、パターンが決まってしまうのでネットで検索もするのですが基礎的な結び方だけの動画だったりなので、いろんな結び方やデザインのバターンなどを見れたり真似できるものがあると嬉しいです。またリボンではないのですが、タグのようにつけるだけでワンポイントになるようなものも嬉しいですね。
大石さん: ラッピングの講習会とか行ったことがあるのですが、講師の方が作るラッピングは素晴らしい作品なのですが、やはり普段の店舗でできるものではなかったりします。店舗経営で考えると普段やらないような特別なラッピングを必要としているお客様には、お時間を別にいただいたり、お代をちょっといただくとかして新しいサービスとしても可能性がありますね。
洋菓子 マロニエ
東京国立市で60年以上続く洋菓子店。現在5店舗を展開中。昔ながらの味や製法は守りながら、新しい美味しさを追及し続けたオリジナルの商品が並んでいます。(写真は国立旭通り店)